霊松院@岐阜
小雨が降る中、岐阜薬科大学の近くにある霊松院を訪問しました。境内はちょっと霧がかっていて厳かさアップ。 背の高い木々がお寺の歴史の深さを象徴していますね。



山門を潜るとまず、重厚感のある庫裏が目に飛び込んできます。唐破風の玄関が特徴的です。




朱色の屋根がちょうどお地蔵さまの雨よけになっていました。
なんだか気軽に参拝するわけにはいかなさそうな雰囲気の本堂。
現在の建物は江戸時代中期に完成し、当時は修行道場として知られていました。


敷地内には、宝暦治水工事の普請監督であった内藤十左衛門のお墓があります。
宝暦治水工事とは、幕府が薩摩藩に命じて行わせた木曽三川の治水工事。水害に苦しむ地元を救うためだけでなく、薩摩藩を弱体化させる狙いがあったとも。
内藤十左衛門は、地元の庄屋が指示通りに働かなかったため、幕府から自身の関係者へお咎めがあっては申し訳ない、と 自害したそう。


訪れた際には静かに手を合わせたいですね。
南門には警察官の供養碑を兼ねた交通安全身代わり地蔵が祀られています。